ぱぱみかんさんは、ブログは自分の将来に対しての投資と思っていますが、
私にとっては将来の為の投資という意味では同じものなのですが、
今回はいつもと少し趣旨をかえて、株式投資のお話をしたいと思います。
実はぱぱみかんさんも、僅かながら株式投資に手を出しています。
もうかれこれ10年以上のキャリアになります。
株式投資の現実
最近になってようやくではありますが、私の様な普通の会社員でも儲けが出せるようになってきました。
ここ2,3年は、年間¥10,000円程度のプラスとなっています。
ただ年間で¥10,000なので、月額平均に置き換えると¥9,000/月程度となり
当然ですが、現在の生活を潤す程の稼ぎにはなっていません。
おそらくこれが会社勤めをしながら、株式投資を行っている方の大多数の現実だと思われます。
¥10,000/年という数字は私の場合であり、投資されている方により当然この数字の大小は必ずあります。
ただこの数字が大きくても”現在の生活を潤す程の稼ぎにはならない”という点においては、やはり大多数の現実と言わざるを得ないと言うのが私の意見です。
株で大金を設ける事は不可能なのか
もちろん、株で現在の生活を変える程の大金を設ける事も不可能ではありませんが、あまり現実的ではありません。
株式は博打の一面を持っていますが、本来は投資です。
三省堂の大辞林によると
- 利益を得る目的で、資金を証券・事業などに投下すること。
- 生産者の実物資本の増加分。設備投資・建設投資・在庫投資の三種に分類できる。資本形成。
岩波書店の広辞苑によると
- 利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。出資。
- 比喩的に、将来を見込んで金銭を投入すること。「息子に―する」
- 元本の保全とそれに対する一定の利回りとを目的として貨幣資本を証券(株券および債券)化すること。「―家」
- 経済学で、一定期間における実物資本の増加分。資本形成。
となっています。
どちらも「利益を得る目的で、事業などに資金を投下すること」となっています。
他社が立ち上げた事業に対して、資金を投下(援助)することになります。
事業が成功し利益を生み出した暁には、投資額に上乗せされた利益が還元されるという仕組みです。
ただ一般の会社員が株券を購入する場合に、株主総会に参加し経営に口出ししようとまでは考えないと思います。
そうなると本来の投資ではなく博打(賭け事)の要素が強くなってきますが、
通常の公営賭博と基本的に異なる点が、当たりも外れも存在しない事と、抽選のような期限が設定されていないという点です。
さらにもう一点、私独自の考え方ですが回収率に関しての捉え方が大きく違うという事です。
当たりも外れも存在しない
株価は企業の業績により上下します。(実際はそうとも言い切れないのですが、その変はまた次回以降、実践編で説明したいと思います)
この株価が上下することによる 売買差益(キャピタルゲインと言います)と配当金が株式運用における利益となります。
(株主優待券が目当てという方も居られます)
配当金:企業が得た利益の一部が株主に支払われます。
但しこの配当金は私のような 一般の会社員が 配当金で利益を出すのは困難です。
配当利回り(購入株価に対する配当金の割合)は高い所では8%を超えることもありますが、全体での平均はおよそ2%程度です。
業績が悪ければ0%という事もあります。
配当金は年2回支払われますので、仮に私が株価¥100の株を1万株分投資したとした場合
配当利回り2%ならば
¥100×2% × 10,000株 × 年2回 = ¥40,000/年の利益となります。
単純計算、
- 投資額 ¥1,000,000なら¥40,000/年の利益
- 投資額 ¥100,000なら¥4,000/年の利益
- 投資額 ¥10,000なら¥400/年の利益
となります。
ただしこの裏で評価益の変動も発生しますので、あくまで単純計算した場合です。
売買差益(キャピタルゲイン) : 保有している株券を売却することによって得られる売買差益のことです
株で儲けるというと、おそらくこちらのイメージが強いと思います。
実際私の場合もこの売買差益により利益を生んでいます。
ただこちらに関しても、そう簡単に利益が上がる訳ではないです。
株価は常に変動しています。買った株が10倍の値に跳ね上がれば、当たりといえるでしょうが、そのようなことはまずありえません。
気になる会社の株価をGooglで調べてみてください。
日本水産さんのここ1年間の変動をみると
最安値:¥527/株 最高値:¥849/株 今日現在:¥711/株
仮に¥1,000,000の自己資金をもとに最安値で買い、最高値で売るという理想的な売買が成立したとすると
( ¥849 – ¥527 ) × 1,800株 = ¥579,600 の利益となります。
その後の株価推移をみると¥630まで下がったものの、それを境に値は上昇し¥711円となっているので、
前回の利益と元金を使い理想的な売買をおこなったとして、
ここでの売買差益は
(¥711 – ¥630) × 2,200株 = ¥178,200
となります。
この2セットの取引による利益を合わせると、
¥579,600 + ¥178,200 = ¥75,7800/年 の利益となります。
これだけを見ると一見儲かりそうですが、そんな簡単に行く筈がないと、皆さんお思いだと思います。
実際そのとおりで、常に変動を続ける株の最高値と最安値を見極めるのは、熟練者でも困難と思われます。
ましてや私程度では、読むことはほとんど不可能です。
実際、日水さんが過去いつ頃に¥849近くの株価をマークしたかを見てみると、2007年まで遡ります(¥847:2007年6月)。
さらに2012年には¥149まで下落しています。
2008年のリーマン・ショックと2011年の東日本大震災の影響によるものと推測できますが、
¥800円台で買った株が ¥149まで下がった場合の損失は、投資額が ¥1,000,000だとすると、
( ¥149 – ¥847 ) × 1,100株 = ¥767,800 の評価損となります。
どうでしょう、この記事を少し遡って理想的な形で計算した利益が、幾らだったか読み直してみてください。
たった一度の読み間違いで、評価損が利益を超えてしまうことが分かると思います。
リーマン・ショックを予想できますか?
東日本大震災を予測することが出来ましたか?
株で利益を出すというのはこういうリスクも踏まえておかなくてはなりません。
賭博での抽選発表のような期限が設定されていない
これがどういう意味を持つかというと、株価が上がっても下がっても手放す必要が無いということです。
購入した時の額より上がっていれば、さらに上がる事を期待して持っておく事がも可能です。
また前述のように暴落してしまった場合も、また株価が上昇することに期待して
売らずに持ち続けておくことも可能です。
ただこれは逆に考ると、自分でしっかりと値動きを管理しておかないと、
気付かないうちに儲け時を逃してしまうことも、
評価損が膨らんでしまう事もあるという事です。
これでは極端な話、毎日モニターに張り付いている必要がありますが、
会社勤めをしながらこの作業を行うのは、さすがにちょっと無理があります。
(実際はこれらに対する対策はありますが、それもまた次回以降、実践編で説明したいと思います )
では一体どうやって儲けを出していくのか、
次回はこの辺に触れて行きたいと思います。