この作品は読まなきゃ損!
作中のセリフであらすじを追っていますので、まずはこの記事を読んでみてください。
面白さが伝わらなかったら、それはぱぱみかんさんの表現力のなさです。
絶対おもしろいので!
目次
ジェノサイド
ジェノサイド 高野和明 作
プロローグ
舞台は合衆国ホワイトハウスから始まります
『人類絶滅の可能性 アフリカに新種の生物出現』
「何だ、これは?ハリウッド映画の要約か?」
大統領の軽口に、首席補佐官だけが口元をほころばせたが、他の者たちは戸惑いを隠そうともせずに黙り込んでいた。
第一部 ハイズマン・レポート
南アフリカ共和国ケープタウン
イエーガーは質問した。
「それで我々は、どの勢力のために戦うんです? 国連軍ですか?」
「どの勢力にも与しない。武装勢力に気付かれずにジャングル内へと潜入し、この戦争から独立した目的のために任務を遂行する」
難病の息子の高額の治療費を得るために、コンゴでのミッションを引き受けるアメリカ人傭兵・イエーガー
東京
小林舞花。
研人のいるアパートから、徒歩二十分の距離にあの子はいる。
酸素を十分に取り込めない苦しさに喘ぎながら、病院のベッドに横たわっている。
しかし、今、この時、この瞬間に、確かに存在しているあの子は、一ヵ月後にはこの世界からいなくなってしまう。
畜生、と小さく呟き、研人は眠りにつこうとしてスタンドの明かりを消した。
父親の残したメッセージよって、突如大きな流れに巻き込まれていく東京の大学院生 古賀研人
コンゴ民主共和国
「それからイエーガー、よく聞け! 君の子供は助かる! あの病気には治療法があるんだ! こちらはジャスティンを救う手立てを用意している!」
イエーガーは頭を殴られた思いだった。
ピアースのメッセージは明快に理解できた。
ジャスティンの命を救えると言っているのだ。
想定外の事態に激しく動揺しながら、イエーガーは続く言葉を待った。
二人の主人公によってまったく別の場所で巻き起こされていくストーリーが、徐々に明かされる陰謀と秘密と共に交互に展開され、”ある”キーワードに導かれるように、二人の運命が交錯していきます
第二部 ネメシス
ワシントン
「この件は、大統領日報に記載されると思う。おそらく対処計画の立案を求められるので、先行して取りかかってくれ」
「対処計画と言いますと?」
「この生き物をどうすればいいのか、だ」
この生き物とは? NSA(アメリカ国家安全保障局)が、ペンタゴン(アメリカ国防総省)が、恐れる事態とは?二人の行動が人類の未来を掛けた戦いに
コンゴ民主共和国
イエーガーは、子供の命を取り引き材料に使われることに腹を立てていたが、どうにか平成を装った。
「息子を救う手立てがあると言ったな?」
「ああ。私の友人が、肺胞上皮細胞硬化症の特効薬を開発しつつある。一ヵ月以内に完成するはずだ。その薬を飲めば、ジャスティンは全快する」
東京
研人は、事前にリスクを説明しておかないとフェアではないと思った。
しばらくしてから正勲は、「それが最悪の場合だね?」と訊いた。
「そう」
「最良の場合は?」
「全世界で、十万人の子供の命を救える」
それぞれの物語が重なり合い壮大なスケールに展開されていきます。
それぞれが考える未来。
正しい事とは何なのか、守るべきは何なのか。
物語が大きな動きを見せ始めたところで、上巻は終わりとなり下巻に引き継がれていきます。
この作品は一気読み出来ます!
時間があるなら是非読んでください!おもしろい!
この作者 高野和明 氏の作品は、場面展開が映画やドラマを見ているよう!
引き込まれ方がハンパじゃないです。
電子書籍化はされていないので、書籍版で!!
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とりあえず、読みんさい!